月の窓辺
( 寝起きの頭の中の記録。。。 )
なんだか寝苦しかった昨日の夜、窓を開けたら月がすごくきれいだった。
涼みがてらしばらく眺めながら、一人暮らしの部屋からよく見た月を思い出す。
その部屋の窓からはチラッとだけど旭川と後楽園が見えて、それがたまらなくすきだった。
夏の夜、後楽園の上にのぼるように月が見える。
月食の日には旭川まで歩いて行き、集まった見知らぬ人たちとみんなで見た。
そのとき川沿いのマンションに住んでるという一人のおばあさんに話しかけられ、ぽつりぽつり話しながら、ゆっくり欠けていく月を長い時間一緒に眺めた。
そのおばあさんもわたしも、べつに自分の部屋から見えないわけじゃないのに、わざわざそこに来て見ているっていうのがなんかよかった。
その時の月食は、途中で雲が出てきた気がするし正直もうあまり覚えてないけど、おばあさんと出会ったことで強烈な記憶になっている。
人との出会いってすごい。
景色や香りや出来事や、何かしらでふと思い出す記憶はどうしてもまだまだ岡山時代のものばかりで、その度ちょっぴりおセンチになるけど、そんな思い出があるってことが嬉しくもある。
今朝目覚めて窓の外を見ると、団地の景色になんだかホッとした。
団地に住むのなんて初めてだけど、たくさんの生活感に囲まれているこの感じ、ちょっと落ち着く。
この土地での出会いや思い出が増えて、ふとした時に思い出すくらいになるのってどのくらい先なんだろう。
いい思い出が増えていくといいな。